EPIC 2014を改めて観る

tropical_dandy2007-02-09


EPIC 2014が話題になったのはかなり前の話であるが、今改めて観ても余り抱く感想は変わらないことに驚く。まず、2008年のGoogleAmazonとの合併(Googlezonの誕生)は反トラスト法違反ではないのか。USの産業史は独占とその抑制の均衡(pro-patentかanti-patentかと云う流れともこれはリンクする)の上に成立している。古くはUSスティール、近くはMSと云う具合に、である。

従って、ある時点でUS政府はGoogleBig Brother化を容認はすまいと云うのが、ごく素朴な印象として残る。しかしながら、USはある程度までは独占を許容することにより産業力の推進を企図するばかりではなく、独占的状態を活用する。

現に今、そのようになっている。Google Earthのβ版であるところのGoogle Mapsは、Keyholeを買収することにより開発された代物であり、そのKeyholeにはIn-Q-Telが投資を行っている。云うまでもなく、In-Q-TelはCIA傘下の特殊なミッションを帯びたベンチャー・キャピタルであり、US政府はGoogleの有する情報にアクセスできる関係にある。CIAとひとたび書くと陰謀論的色彩が不可避であるのが気に入らないところではあるのだが。

US政府はいつGoogleを見捨てるのであろうか。